会頭ごあいさつ

佐世保商工会議所 会頭 金子 卓也
令和5年 年頭所感
「佐世保の特色を活かし更なる飛躍に向けて」
「佐世保の特色を活かし更なる飛躍に向けて」
新年明けましておめでとうございます。
会員の皆様方におかれましては、輝かしい新たな年をお迎えのことと心よりお慶び申し上げますとともに、地域経済の発展に向けて飛躍の一年となることを心から祈念いたします。
さて、佐世保地域が持続的な成長と発展を遂げるためには、佐世保市の歴史、特色、強みを活かしたまちづくりが重要と考え、佐世保商工会議所といたしましては、「基地支援体制の強化」と「IR誘致」を最重点事業として、今後も佐世保のまちづくりを進めて参ります。
佐世保市は1889(明治22)年に旧海軍鎮守府が開庁し、「基地の街」として急速に成長を遂げた歴史があり、現在も多くの自衛隊や米海軍の隊員及びその家族が生活しています。その経済効果は消費効果も含め非常に大きく安定しており地域経済の下支えをしていることが本市の特色です。昨年、当所が実施した「基地との取引実態調査」では、基地との取引について地元企業の参入余地は大きく、基地と取引する市外の企業に佐世保への立地を促進することで地元受注の増強を図ることも活性化の方策であると考えます。基地の存在は地域の貴重な資源であり、活性化の要素が多岐にわたると認識しています。基地による経済効果を詳細に把握するために調査・分析機能を向上させ、基地経済の実態を会員事業所に周知するとともに基地との取引を促進する情報提供に努めて参ります。さらに、佐世保自衛隊後援会と連携し、自衛隊員向け優待サービスの拡充など自衛隊員と家族が佐世保で生活しやすい環境づくりにも取り組みながら地域経済の基盤構築のため基地との共存共生を図って参ります。
また、「IR誘致」は、昨年四月に長崎県により九州・長崎IR区域整備計画が国へ提出され、新たな産業や雇用創出など実現への期待が高まっており、認可実現の際は、居住環境や交通網の整備は喫緊の課題となり、総合的なまちづくりの検討が必要となって参ります。
IRに参入する企業が地域に馴染むためのサポートも重要な役割だと認識しています。企業立地により定住人口増加が図られ、地域に根付くことになれば将来の地元企業となり活性化にもつながります。基地と同様、参入企業への立地推進のための奨励制度等創設に行政と連携して取り組んで参ります。
IRは、旧海軍鎮守府が開設されたときと同様に「第二の開港」として更なる経済の底上げが期待されるとともに佐世保地域が西洋文化の発信拠点となり国際的な交流や文化芸術振興にもつながります。IRのメリットを最大化するための取組を長崎県、佐世保市、九州IR推進協議会をはじめとする関係機関と連携を図り推進して参ります。
会員サービスの分野では経営支援の拡充や人材育成支援など会員の皆様に必要とされるサービス強化を図って参ります。昨年11月には第30期の新体制がスタートし、会館改修工事を経て会議所本館もリニューアルしました。地域総合経済団体として機能を充実させ、会員の皆様が商工会議所活動に参加しやすい環境づくりを推進して参ります。
佐世保商工会議所は2025(令和7)年1月に創立100周年を迎えるにあたり、これまでの歴史を振り返り、新たなる未来に向けたビジョンを構築していきます。
本年も皆様方のご支援とご協力をお願い申し上げますとともに、会員皆様方にとりまして、健やかで幸多き一年となりますことをお祈り申し上げ、年頭のご挨拶といたします。